life with leather

 

leather studio Thirdでは年に一度
広島県福山市にある阿伏兎観音で
命であった革に感謝と敬意を表し
革供養をしています。

革とは命あった動物たちです。
Thirdで主に使用するのは牛革で
牛は革のために処分されることはなく
食肉の副産物として生まれ変わります。

牛から剥いだ原皮は塩漬けにされ
タンナー ( 革を鞣す人 ) に渡ります。

鞣し(なめし)というのは
そのままでは腐ってしまう
動物の皮膚を
丈夫で安定した
素材へと変換すること。

「皮」から「革」へ
加工するのが鞣しです。

この鞣しには大きくわけると
2つの方法があります。

・伝統的な方法であるタンニン鞣し

・近代的な方法であるクロム鞣し

Thirdで使用している革は
主に伝統的製法による
タンニン鞣しのものです。

タンニンとは植物に含まれる
動物性タンパク質と結合させる鞣しで
起源は古代エジプトにまで遡ります。
日本ではミモザの木が鞣し剤として
使用されています。

タンニン鞣しは昔ながらの手法で、
100%天然成分を使用して作られ
工程は20も上り、
完成まで数か月要します。

タンニン鞣しが施された革製品は
世界で2割と言われています。

この製法は生きていた証を活かして
仕上げられているため、
シワやシミ、虫刺され、傷などがあり
個体差により染料の入り方も違い
色ムラも
出ます。

手間も時間もかかる手法ですが
「革の経年変化を楽しむ」
「使えば使うほど味が出る」
という魅力は、
この製法だからこそ味わえるのです。

どうか、革製品に生きていた証を
見付けたら思い出して下さい。

ここに命があったこと
そして、
それを引き継いでいることを。


life with leather

革のある生活
革と共に生きる
革は命


命の大切さを
知り、守り、受け継ぎ
ものづくりを通して
伝えていきたいと思っています。


Leather studio Third
 

 
 

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